FA機器・伝導機器の幅広い取扱いから最適なエンジニアリングを実施
COLUMN
PLC(Programmable Logic Controller)とは、産業機械や生産設備の自動制御を行うための装置であり、リレー回路を代替するプログラム制御装置として広く利用されている。シーケンサーとも呼ばれ、工場や製造ラインでの工程制御に不可欠な機器である。
PLCは、入力機器(センサーやスイッチ)からの信号を受け取り、あらかじめ設定されたプログラムに基づいて出力機器(モーターやバルブ)を制御する。これにより、工場の自動化や生産効率の向上が可能となる。
PLCは、従来のリレー回路と比較して、柔軟な制御が可能であり、プログラムの変更によって異なる動作を実現できる特長を持つ。また、耐久性が高く、産業用途に適した堅牢な設計が施されているため、長期間の運用が可能である。
さらに、近年のPLCは、ネットワーク接続機能を備えており、IoT(Internet of Things)技術との統合が進んでいる。これにより、遠隔監視やデータ収集が容易になり、生産プロセスの最適化や異常検知が可能となっている。
PLCの基本構成は、以下の3つの要素から成る。
PLCの頭脳にあたり、プログラムの演算処理やデータ管理を担当する。リレー回路と異なり、論理演算や数値演算が可能であり、柔軟な制御を実現できる。
CPUは、プログラムメモリとデータメモリを内蔵しており、実行する指示を格納する領域と、演算結果や変数を管理する領域が存在する。また、リアルタイムでの処理能力が求められるため、高速な演算を可能にするプロセッサが搭載されている。
I/Oモジュールは、PLCと外部機器を接続する役割を持ち、システム全体の動作に関与する。
PLCに安定した電源を供給し、システムの動作を維持する。電源電圧は一般的に24V DCや100-240V ACが使用される。停電時のバックアップ機能を備えるモデルもあり、継続的な運用が求められる現場での安定性を確保する。
PLCには様々な種類が存在し、用途に応じた選定が求められる。
コンパクトなサイズで、小規模な機器制御向け。低コストで導入しやすく、簡単な制御プログラムに適している。主に単体の機械制御や、少数のI/O点数が必要なシステムで利用される。
I/O点数が多く、工場の一部の工程制御に適する。プログラム容量も増加し、複雑な処理が可能。ネットワーク通信機能を搭載することが多く、複数のPLC間でのデータ共有が容易になる。
大規模な生産ラインや複雑なシステムに対応。多くのI/O点と高度な演算機能を備え、冗長化(バックアップ)機能を持つモデルも存在する。生産管理システム(MES)やSCADAと連携し、工場全体の最適化を図ることができる。
人手を介さずに制御が可能となり、作業の効率化や生産性向上が実現できる。また、プログラムの更新によって新しい製造プロセスにも適応可能。
プログラムを変更することで、設備の変更にも柔軟に対応できる。拡張性が高く、新たな機器を追加する場合でもシステム全体を再構築せずに対応可能。
機械制御を安定させることで、不良品の削減やトラブル発生の低減が可能。産業向けに設計されているため、長期間にわたる安定動作が保証されている。
制御対象のセンサーやアクチュエーターの数を把握し、適切なI/O点数を持つPLCを選定する。将来的な増設を考慮し、余裕を持ったI/O構成が推奨される。
複雑な計算や高速制御が必要な場合は、演算速度の速いPLCが求められる。特に、高速なライン制御や高精度な位置決め制御を行う場合は、処理性能の高いモデルが適している。
他の装置との連携を考慮し、Ethernetやシリアル通信に対応したモデルを選択する。IoT対応のPLCでは、クラウド接続機能を備えた製品も存在する。
将来的なシステム拡張に対応できるかも重要な要素である。モジュール式のPLCを選択すれば、用途の変化に応じて柔軟に機能を追加できる。
こちらは、溶接ラインの反転装置で主軸折れが発生し、生産が大幅に遅延した事例です。定期点検では発見できない金属疲労が原因でした。この「ドカ停」と呼ばれる重大なトラブルは、生産ラインの長期停止による損失に加え、顧客からの信頼低下も招きかねません。
解決策として、AEセンサーを用いた金属疲労の可視化システムを提案。このシステムは、金属の微細な変化を捉え、破損前に交換時期を予測するものです。これにより、予知保全が可能となり、ドカ停のリスクを大幅に軽減できます。
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