FA機器・伝導機器の幅広い取扱いから最適なエンジニアリングを実施
CASE
配管部品メーカーであるO社様では、NC旋盤のワーク供給に長年使用されてきた古いロボットの更新を検討されていました。今回のロボット更新に当たって、単なる老朽化した設備の交換だけでなく、「自動化するワークの種類を増やしたい」というご要望があり、一つのロボットで大小さまざまなワークに幅広く対応できる仕様が求められました。
お客様では、既にワークストッカーの設備まで自動化されておりましたが、このワークストッカーの更新も含めて、ロボットシステムの設計など、すべてご依頼いただきました。
O社様が抱えていた主な課題は、既存ロボットの老朽化でした。スペースが限られる中でしたが、弊社は不二越製のロボット「MZ25」をご提案。不二越様と同行訪問し、現場でタクトタイムを算出し、ラフスケッチを交えながら具体的な導入イメージを共有、ご提案しました。
実際の製造、施工は、協力会社であるハイテック精工様へ依頼しました。このハイテック精工様はお客様であるO社の地場の企業様で自動化システムにたけているということで依頼をいたしました。
ハイテック精工様にて、ロボットだけでなく、ワークストッカーの設計、製造、大型部品の自動化も実現するスライダーの設計、設置、安全柵の設置などすべて一貫対応いただきました。
特に、大小幅広いワークに対応するためには、ロボットハンドの設計が重要となります。お客様の「自動化するワークを増やしたい」というご要望に応えるべく、ハンド設計にこだわりました。
また、当時の半導体不足による電気製品の納期遅延が懸念される中、PLCの入手にも苦労しました。しかし、PLCの在庫を事前に確保するなど、予定通りの3か月ほどの納期に確実に間に合わせました。
最後の3日間のテスト運転の段階で、想定通りのタクトタイムに調節。ロボット動作のムダをなくし、効率的な動作に調整しました。結果、当社の構想通りではございますが、既存のロボットシステムよりも早いリードタイムで加工可能となりました。
今回のレトロフィットでは、以下の点で大きな成果を上げることができました。
本事例では、当時の半導体不足により、PLCなどが一般的なロボットの納期に間に合わず、遅延する可能性もございました。しかし、当社ではシステム設計、電気設計を先行して進めたこと、藤川伝導機だからこその豊富なネットワークを生かして、PLCの在庫を事前に準備できたことで、納期通りに納品することができました。
藤川伝導機では、ものづくりの工場様へ豊富な産業ロボット導入実績がございます。最新のロボットや、お客様の仕様を満たすロボット設計導入はもちろん、アフターサポートまで見据えたSier様(協力企業様)選定や導入を行っております。産業ロボットの導入、既存ロボット更新を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
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