FA機器・伝導機器の幅広い取扱いから最適なエンジニアリングを実施
CASE
既存の土木・建築関係のお客様から、検査方法の変更予定があるものの、既存の金属破壊試験機では上手く稼働しないというご相談をいただきました。具体的には、金属破壊試験機の波形が安定しないという症状でした。20tのシリンダー推力を維持したまま、100mm/分と10mm/分の速度を維持したい。現状の70Mpaから圧力を下げたいという要望でした。
金属破壊試験機の速度と推力は密接な関係にあります。推力(F)は、シリンダー内の圧力(P)と受圧面積(A)の積に比例し(F = P * A)、速度(V)は、油圧ポンプの吐出量(Q)とシリンダーの受圧面積(A)に反比例します(V = Q / A)。
つまり、シリンダー径が大きくなると、同じ圧力でより大きな推力を得られますが、速度は遅くなります。逆に、シリンダー径が小さくなると、推力は小さくなりますが、速度は速くなります。
そこで当社はお客様へ、部品交換だけでなく、改造などの技術サポートも協力会社と連携して対応できることをご説明しました。オーバーホールなどの経験・技術ノウハウを持つ協力会社と連携し、コストを抑えるため、機械改造を提案しました。
具体的には、圧力・温度補償付き流量調整弁の取り付けを提案し、圧力を下げるにはリリーフ弁で70Mpaから40Mpaに下げる必要があることを説明。また、シリンダーをφ63からφ80にサイズアップすることを提案しました。
今回のポイントは、シリンダーのサイズ変更と流量調整弁の取り付けです。メーカーと仕入れ業者の綿密な打ち合わせを実施することで仕様を明確に確認し、具体的な提案をすることができました。お客様からも、交換前に大きなコストをかけられなかったため、上手く調整してもらえて助かったと評価をいただきました。
このような案件を一つ一つ進めていることで、別件で油圧関連の工事のお話をいただくなど、当社の技術サポートについてご満足いただいています。
FDエンジニアリングサービスを運営する藤川伝導機では、機器の販売だけでなく修理や工事のご提案まで幅広く対応することが可能です。対応できることを知っていただいているお客様には継続して工事相談などをいただいておりますので、お困り事があれば一度お問い合わせください。
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